液体窒素の運び方
問題
大学などの研究室では、「液体窒素」を使用することがあります。液体窒素は沸点がマイナス196度という超低温の液体で、いろいろなものを冷却するために使われます。液体窒素は液体ではありますが、すぐに気化(気体になること)してしまうため、特殊な施設で保管し、使用する都度、容器に組み分けて使います。
さて、液体窒素を施設から利用場所まで運ぶ際、必ず守らなければいけないルールがあるのですが、それは何でしょうか。
ヒント
- 液体窒素保管施設と利用場所とは離れていることが多いです
- 液体窒素はすぐに気化するので、容器の蓋はゆるめにつくってあります
- 特に、使用場所が階数の多いビルのような建物内にある場合に気をつけるルールです
答え
液体窒素を運ぶ際、エレベーターに同乗してはいけない、というルールがあります。これは漏れた液体窒素で窒息する事故を防ぐためです。人間は酸素を含まない気体を吸入すると、徐々にではなく突然気を失ってしまいますので、大変危険です。
運搬者は、エレベーター内に窒素の容器を置き、「同乗禁止」の掲示をしてから、エレベーターの操作ボタンを押して、急いで階段を上り下りするそうです。