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「読むのが苦手」を克服する方法

文章を読むのが苦手な人

「文章を読むのが苦手」という人がいます。調査によると、月に1冊も本を読まない人が60%に達しているそうなので、ディスレクシア(読み書きが困難な学習障害)の方を除くとおおむね50%くらいの人が、文章を読むのが苦手な人であると推量します。文章は読めるけれど忙しいから本を読んでいないだけだ、という人もいるかと思いますが、そういう方は文章を読むのが苦手ではないけれどそれほど好きではないのかもしれませんね。

2種類の「苦手」

さて、「文章を読むのが苦手」には大きく分けて2つあります、ひとつは「短い文章であれば問題ないのだけれど、長文になると難しく感じてしまう」場合です。これは、特に子どもの場合、長文を読む練習を繰り返すことで克服できることが多いです。もうひとつは「短い文章であっても、知らないことが少しでも含まれていると、急に読めなくなってしまう」場合です。この場合、長文を読む練習だけでは解決しないことがあります。では、この後者の「苦手」を克服する方法はあるのでしょうか。

克服方法その1

ひとつめの解決方法は、「知っていること」を増やすことです。自分の興味があることだけでなく、友達や家族、その他いろいろな人から刺激をもらい、知識を増やしていくことで、「知らないこと」を減らしていくことを狙います。本来は読書などで多彩な情報をインプットできると楽なのですが、知らない情報を読むのが苦手な状態では読書が効果的に機能しません。会話や体験の中から情報を増やしていくしかないのです。

克服方法その2

もうひとつの克服方法は、「推量する能力」を高めることです。全く知らない言葉が使われていたり、知らない分野の情報であったとしても、「こういう事が書いてあるのでは?」という仮説を立てながら、読み進めていける力を身につけることを狙います。こちらも読書で練習すると効率が良いのですが、それが難しいのであれば会話やラジオのような音声を聞くことでも、またテレビやYouTubeのような動画を観ることでも練習することはできます。

負のループから抜け出すために

このように、「文章を読むのが苦手なのであれば、文章を読むしかない」という、抜け出せないループが存在しているのは事実です。しかし、現代ではそのループを抜け出すのを手伝ってくれる本以外のメディアが沢山存在しているので、あきらめる必要はありません。ただ、「興味のない情報をインプットすること」や「推量しながら会話をしたり動画を見たりすこと」は、相当意識をしながらでなければ結果を出すのが難しいように思います。だからこそ、特に子どものうちは、いろいろな大人と会話することや新しい体験をさせることに注力するのが良い方法かもしれません。

記事タイトル「読むのが苦手」を克服する方法
掲載日2025年5月10日
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