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おい!俺の筋肉

筋肉は覚えている

子どもの頃や、10代や20代の頃には当たり前のようにできていたことが「できなくなっている!」と落胆するケースが、自他ともに頻繁に見られる世代(40代後半)となりました。先日も、昔は50回くらいできていた腕立て伏せが「全然できなくなっていて、びっくり」という女性から、悔しさをバネにトレーニングを始めたという話を伺いました。もともと運動が好きだったり得意だったりするとショックも一際大きいようですが、「筋肉は覚えているらしい」というコメントが出てきたことで、それなら思い出させることができる=筋力を取り戻すことは可能なはず!と会話はポジティブに着地しました。

筋肉に呼びかける

もともと運動が好きでも得意でもなく、その結果どの年齢においても筋力の無かった私個人のことはいったん脇に置き、「筋肉は覚えている」と聞いてしまうと思わず、自らの筋肉に呼びかけたくなる衝動にかられました。「おい、俺の上腕二頭筋!思い出せ、かつての栄光を、お前ならできるはずだ」と。筋肉タレント、なかやまきんに君のしていることは、ジョーク以上に正しいアプローチだったのだ、と改めて感心しました。

鍛える=意識して動かす

体だけでなく頭も、10代20代の頃とは違います。新しく物事を覚えることに時間がかかったり、いったん覚えても長期的に定着しなかったり。あるいは、言われたことや目の前で起きていることへの反応速度が遅くなっていたり。けれども頭も体と同様に、筋力と呼べそう(似ている)というか、意識して使い続けることで維持や改善を期待できそうです。

大喜利も筋力に近い

不定期でテレビ放送される大喜利の番組「IPPONグランプリ」が好きで、ほぼ欠かさず観ています。番組の常連と言える、漫才師「麒麟」の川島明さんが、朝の帯番組のメインMCになって以降は、その多忙さゆえに大喜利大会において好成績を残すことが難しくなるのでは、と予想していました。ところが朝の生放送を目まぐるしい反応と反射によって仕切り続ける日々は、むしろ大喜利の鍛錬そのもの。「IPPONグランプリ」で、川島さんの回答が冴えまくっていたのを見たとき、大喜利(お笑い)力も筋力だと確信しました。

トレーニングできる

もちろん、お笑いについては(競技スポーツも同様ですが)持ち前のセンスの有無を無視することはできません。しかし思考の瞬発力に焦点を当てると、反復と継続によるトレーニングの効果は大きいと言えます。引いては(お笑い力・大喜利力の延長上にある)頭脳も鍛えていけるに違いありません。頭と体の「衰え」に対して、ただ手をこまねいて見ている、以外にも方法があるなんて吉報です。

手練れの余裕

一方で、頭も体も、全盛期や絶好調ではないことが幸いして良い結果につながるケースもあります。経験によって、上手くペース配分したり力を抜いたりできるからです。鍛えれば成果が出るからといって、ずっと強いテンションをかけ続けるのは逆効果です。頭にも体にも、ちょうど良い負荷をかけて鍛え続けていけると理想的ですね。

記事タイトルおい!俺の筋肉
掲載日2025年9月6日
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