「良い文章」を書くには
良い文章を書く
普段、「良い文章」を意識することはほとんどありません。ただ、他人が書いた良い文章に触れたときには、「自分もこんな文章が書けると良いな」と思うこともあるでしょう。小説家やコピーライターのような、プロフェッショナルではないけれど、「良い文章」を書くときに気をつけたいポイントを紹介します。
「良い文章」の定義
まずは「良い文章」とはどのような文章なのかを明らかにしておきましょう。そもそも文章は、読み手のために存在しています。読み手の年齢、性別、主題に対するリテラシー、その文章を読むと思われる環境などを考慮して、文章を書く必要があります。
それを踏まえた上で、ここでは「読みやすい」「わかりやすい」「論理的である」「心を動かす」の4つの要素をいくつか、あるいはすべて満たすものを「良い文章」とします。
「良い文章」の4要素
- 読みやすい
- わかりやすい
- 論理的である
- 心を動かす
読みやすい文章
読みやすいと感じる人数が最大となるような文章が読みやすい文章です。
読みやすい文章を実現するテクニック
- 一文を短く
- 単文で区切る。
- 主語と述語の結びつきに気をつける
- 主語と述語の対応を適切にする。
- 主語や述語の順序を統一する
- その文章の中で順序を統一する。
- 用語を統一する
- 使用する用語はゆらがないようにする。
- 章立てやナンバリング、改行を適切に
- 見出し、段落など文章構造をしっかりしたものにする。
- 見出し、小見出しを適切に
- ブロック毎の内容が正確に記述された見出しを付ける。
- 内容を整理する
- 統一された視点で内容が整理されている。
- 文章にメリハリをつける
- 太字、下線、傍点などでアクセントをつける。
- 引用であることを示す
- 引用とそのほかの文章との違いをわかりやすくする。
- 目次と索引
- 章立ての一覧である目次やキーワード毎の索引をつける。
- 脚注を適切に
- 関連情報や参考情報を脚注で示す。
- 漢字、かな、アルファベットのバランスを適切に
- 漢字を適切に開いたり、接続詞や副詞などではひらがなを使う。
- 速読に耐えうる文章構造
- 見出し以外にも下線や括弧書き、太字などで文章構造を補強する。
わかりやすい文章
初めて触れる内容であってもそれを理解できる文章がわかりやすい文章です。
わかりやすい文章を実現するテクニック
- キーワードが適切である
- 短く、キャッチーなものをキーワードにする。
- 重要なことを繰り返す
- 主題となる重要な内容は繰り返し書く。
- 専門用語、業界用語
- 門外漢の読者が読んでも理解できるよう括弧書きや注意書きで説明する。
- 具体例の呈示
- 説得力のある具体例を挙げる。
- 適切な比喩
- イメージしやすい比喩を用いる。
- 要旨を短く
- 文章の要旨を短くまとめる。
- 図表の利用
- 文字だけでは伝わりくいことは図表で補う。
- まとめを書く
- 章末や文末には「まとめ」を適切に入れる。
- ストーリーに乗せる
- シンプルで、想像しやすく、把握しやすい展開にする。
- 一義的に書く
- 曖昧さを無くし、本来の意味でしか受け取ることができないように書く。
論理的な文章
論拠が示されながら筋道が立っていて、矛盾無く論証されている文章が論理的な文章です。
論理的な文章を実現するテクニック
- 接続詞を正しく使う
- 接続詞で次の文章の方向性を示す。
- 読者の思考パターンに沿う
- 読者がどのように読むかを想定しながら書く。
- 主張の根拠が示されている
- 文章で伝えたいことの論拠を明示する。
- 2度目以上登場する内容
- 「前述」や「上述」などを上手く使う。
心を動かす文章
読者が持つ価値判断を刺激する文章が心を動かす文章です。
心を動かす文章を実現するテクニック
- 身近な内容に感じさせる
- 身近な問題に置き換えて説明する。
- 常識に訴えかける
- 読者の常識的感覚に訴求する。
- 権威を利用する
- 専門家や権威の考え方や発言を適切に引用する。
- データや統計を示す
- 公的な統計やデータを利用する。
「良い文章」を書くには
良い文章を書くには、たくさんの良い文章に触れることも大切です。加えて、自身で「良い文章を書こう」と思うところがスタートです。何も無いところから良い文章を書き上げるのは難しいですが、紹介した4つのテクニックを抑えながら、自分の書いた文章を推敲することで、徐々に「良い文章を書く」力が身についていくと思います。
参考
記事タイトル | 「良い文章」を書くには |
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掲載日 | 2023年8月5日 |
カテゴリー | ブログ |
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