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名前のないタスク

タスクとは

タスクとは、作業のことです。もう少し説明的に言うと、より大きな目標を達成するために、管理しやすい単位にまで分割した作業を指します。普段、わたしたちはタスクをこなすことで仕事をすすめています。

名前のあるタスク、名前のないタスク

仕事は、その種類を問わず、「名前のあるタスク」と「名前のないタスク」の2種類のタスクによって構成されています。たとえば、営業のお仕事の場合、実際に取引先に行ってお話をするのが「名前のあるタスク」で、駐車場の経費を精算したり、訪問日時や進捗をレポートにまとめたり、次のアポイントメントを調整したりするのが「名前のないタスク」です。医者の場合、患者を診断したり施術したりするのが「名前のあるタスク」で、会議に出席したりなどが「名前のないタスク」です。学校の先生の場合、授業が「名前のあるタスク」で、採点したり部活動の指導をしているのが「名前のないタスク」でしょう。

名前のないタスクの重要性

名前のあるタスクも、名前のないタスクも、どちらも重要なタスクです。しかし、名前のあるタスクの方が外から見たときにわかりやすかったり、その仕事を直接的にイメージできるタスクだったりするので、名前のないタスクは相対的に軽んじられる傾向にあります。特に、就業経験のない人や、きちんとした組織の中で仕事をしたことのない人にとって、名前のないタスクの重要性を理解するのが難しいようです。ともすると名前のないタスクを「これは自分の仕事ではない」と言い出したり、名前のあるタスクばかりに時間を割くようになったりします。

「仕事ができる」とは、名前のないタスクがきちんとできることである

興味深いことに、名前のないタスクを軽んじる人が、その業界に長く居続けられるのは稀です。また、その業界のトッププレーヤーは、名前のないタスクもきちんとこなすことができる人です。これは至って当たり前のことで、名前のないタスクに含まれているのはチームとして仕事をするために必要なタスクだったり、名前のあるタスクの効果をより高めるための準備だったりするからです。名前のあるタスクをきちんとやるのは当然の前提です。加えて、名前のないタスクを効率化したり、その質を向上したりすることで、名前のあるタスクの質や効率を上げることができるのです。名前のないタスクの重要性をきちんと理解し、それらを億劫がらずに真摯に取り組むことは、本来やりたい仕事を長く、楽しく続けるために必要な条件といえるでしょう。

記事タイトル名前のないタスク
掲載日2024年2月10日
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