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私的、生成AIの使いどころ

脳はコンピュータと同じで暑さに弱いに決まってる

ほんの少し暑さが和らいできたように感じています。と言っても「夜になれば」のことであって、日中は「熱中症警戒アラート」が、気象アプリから連日、1日に何度も送られてきます。とにかく毎日暑いので、当サイトのコンテンツである「セルフディベート」をまとめるにも頭が上手く働きません。そこで、近頃注目度が高まっている「生成AI」に頼ってみることにしました。

作業コストを少なくしたい

「セルフディベート」を掲載し始めた頃すでに「チャットGPT」が登場していて、それなりに世間はざわついていました。「チャットGPT」の精度が、期待以上のものだったからだと思います。私としては「セルフディベート」を展開するにあたって、「(生成AIを使って)楽できるものなら楽したい」という考えと、同時に「手書きの文章の価値って、どうなっていくのか知らん」という不安と好奇心がないまぜになった気持ちがありました。また当初は、自分以外の人に「セルフディベート」をまとめてもらっていて、そのライターさんがテーマごとの情報収集に苦心されていたこともあり、土台だけでも生成AIに頼れれば、作業コストとお支払いしている報酬とのバランスも取れるかも知れない、などの大人の事情もありました。

AI、言うたかて完璧ではない

そんなこんなで、初回(2023年春ごろ)の「大学進学について考える」はライターさんに書いてもらった文章と、「チャットGPT」で生成した文章を見比べて検討しました。結論としては、「チャットGPT」は土台作りとしても使用しないことにしました。最大の理由は、展開した意見についての「参照したデータを明らかにしたい」という当サイトの目的を果たせなかった点にあります。当時は、プロンプトで「参考にしたデータ元も教えて」という指示を入力しても(何度か違う表現に変えて試しても)、期待した形では答えが返ってこなかったのです。読み手は生身の人間ですから、参照データがないと「何を根拠にそんなことが言えるの?」となりますし、「AIが、そう言っているから」ではまかり通りません。(今後はどうなるか分からないにせよ)現段階では、生成AIは発展途上にあり、開発側からも「間違いはある」とデメリット表示されているからです。

短期間で驚きの進化

さて、やっと本題。暑さで頭が回らなくなった私が、1年と数ヶ月ぶりに「セルフディベート」作成のために、生成AIを活用できないか試した件です。前回、致命的に思えた「参照データを出してくれない」点については、なんと解消されていました。ヤッタ!ヤッタよぉー!!(歓喜)ちなみに今回は、「チャットGPT」ではなくGoogleが開発した「Gemini」を使用しました。「チャットGPT」が華々しく登場した当時、後追いになった上に、精度が悪いと評価された「Gemini」でしたが、さすがは最大手のIT企業、かなり痒いところにまで手が届く生成AIに進化しています。

どこまでできるのか

とは言え、やはりまだ使いどころは限定されると実感しました。参照データについては、こちらが指示しなくても、ご丁寧にリンクまで付けて提示してくれていました。けれども、1つしか提示してくれないんです。提示されたものを見ると、できるだけ信頼性の高いデータを選んでいることは窺えるのですが、1つだけだと既存の「まとめサイト」と大差がない印象になってしまいます。あと今回、私にとって致命的だったのは「新機軸は出してくれない」点でした。2023年に「チャットGPT」を試したときと同様に「こういう意見が言える」という答え合わせには使えるのですが、「そんなん(私が見つけられなかったや思いつかなかった)があったか!」というものは出てこなかったのです。

人間とAIの使いどころ

ただ、答え合わせができる精度だということは、アナログで下調べしていたコストは生成AIによって削減できるはず(近い将来、参照データも複数提示してくれるはず)。そして、楽できた=作業コストを削れたぶん「そんなんがあったか!」は、人間が必死のパッチで頑張るところなのかも、という方向性は見出せました。もちろん、生成AIはもっとできる子なのに私がその力を最大限引き出せていない可能性も考慮して、使いこなせるようになるための工夫も必要だと感じました。嗚呼、プロンプト、プロンプト。

記事タイトル私的、生成AIの使いどころ
掲載日2024年8月17日
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