パイロットフィッシュ
アクアリウム
「パイロットフィッシュ」は、アクアリウムで使われる専門用語です。アクアリウムとは、水槽で魚や水草などの水生生物を飼育し、石や流木などで自然の風景を再現して鑑賞する趣味や文化です。アクアリウムは、ペットが飼えない集合住宅などでも許可されていたり、癒やしの効果が高いことから、日本でも約1千万人が楽しんでいるというデータもあり、メジャーな趣味と言えるでしょう。
水槽を立ち上げる
アクアリウムにおいて、新しく水槽をつくることを「水槽を立ち上げる」と言います。水槽を立ち上げるにあたり、魚にとって住みやすい環境を整えなければいけないのですが、難しいのが「水質の安定化」です。安定した水質とは、塩素やアンモニアが少なく、バクテリアによる生物濾過が機能している状態を指しますが、特に後者を能動的に行うために実施するのが「パイロットフィッシュ」の飼育です。
パイロットフィッシュとは
パイロットフィッシュとは、水槽の安定化に用いられる魚のことを指します。そのような名前の魚がいるわけではなく、淡水魚ではネオンテトラやメダカ、海水魚ではカクレクマノミやデバスズメダイが用いられるそうです。これらの種は比較的環境の変化に強く、飼育することで水質の安定化に寄与してくれます。もちろん水質が安定してからもそのまま飼育を継続することもでき、多くの愛好家に重宝される存在となっています。
ビジネスとパイロットフィッシュ
ビジネスでは、とくに新規性の高い市場への参入や商品の投入においては、パイロットフィッシュの役割を担うプレイヤーが不可欠です。強固な資本を持つ大企業が担うこともあれば、柔軟な発想と高いリスク許容度を持つベンチャー企業が市場の「毒気」を抜く役割を果たすこともあります。彼らは既存の評価軸では測れない、広範な先見性と適応力を備えています。
アイロボットの破産
2025年12月14日、アメリカのアイロボット社が破産しました。アイロボット社はロボット掃除機「ルンバ」で知られています。1990年に創業したアイロボット社は、2002年に発売したルンバが成功し、家庭用ロボットビジネスの先駆者として成長していきました。まさにロボットビジネスにおけるパイロットフィッシュを担っていたわけですが、近年は激しい競争にさらされ、その役割を終えました。それでも、昭和時代に「ファミコン」がTVゲームの代名詞であったように、暫くの間は「ルンバ」がロボット掃除機の代名詞であり続けることは予想できますし、その功績は大いに称えられるものだと思います。
| 記事タイトル | パイロットフィッシュ |
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| 掲載日 | 2025年12月20日 |
| カテゴリー | ブログ |
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