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ゆく年、くる年

背筋の伸びる「句」

去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの

これは今年、2025年の初めに「考えるネコ、想像するイヌ」のFacebookで取り上げた、高浜虚子の俳句です。私自身が、多くのスタートはまったくのゼロからではなく、何かからの継続だと感じていることとリンクしていて、座右の銘に近いところに置かれている言葉です。

凛とした空気感が好き

さらに私見ですが、この俳句は、大晦日の深夜から日付が変わって元旦を迎えるときに放送される「ゆく年くる年」ともイメージが重なります。真冬の深夜の冷たい空気と、新年を迎えるときの、ほんの少しの緊張感とが映されていて好きな番組です。除夜の鐘をつく棒が、「去年今年(こぞことし)」を「貫く棒」のようにも思えて、不思議と身が引き締まるのです。

実りはまだだけど……

自身を振り返ると「挑戦」と呼ぶにはささやか過ぎることばかりですが、いくつかの事柄を「やってみる」は実践できた一年でした。一方で、目に見えた成果や結果が得られずに落ち込むことも多くありました。かろうじて「日本語教員試験」に合格できたことで、ゼロやマイナスではない、一歩くらいは前進した一年になったと思います(もぐりの国語教師から、公認の日本語教師になれたので)。

鬼が笑う

もうすぐ去年になる2025年と、もうすぐ今年になる2026年を貫くものは何だろうか、あるいは貫きたいものは何だろうか、と考えてみました。この年末年始に限らず、これまで何度も繰り返してきた「去年今年(こぞことし)」に一貫してあるのは、私は誰かを笑顔にできる人間になりたい、ということ。だから来年は、落語家を目指すことに決めました(嘘)。

記事タイトルゆく年、くる年
掲載日2025年12月27日
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