穴の空いたパラシュート
問題
飛行機など高所から飛び降りる際に使われるパラシュート(落下傘)は、落下速度をコントロールすることで、安全に着地することができます。
マッシュルーム型のパラシュートには穴が開いていることが多いのですが、この穴は何のために空いているのでしょうか?
ヒント
- 初期のパラシュートには穴がありませんでした
- 穴の数や位置は目的によって変化します
- パラグライダー型のパラシュートには同様の穴がありません
答え
マッシュルーム型のパラシュートには頂点部分などに穴が空いており、空気の流れを整えることで安定して落下することができるそうです。一方、スカイダイビングなどで用いられるパラグライダー型のパラシュートには同様の穴が空いていません。しかしその形状故に操縦性が高く、滑空しながらゆっくりと目的地に近づくこともできます。
空挺部隊が空挺降下で用いるパラシュートはマッシュルーム型ですが、通常のパラシュートよりも穴が多く、広く空いています。これはできる限り早く地面に降りることで無防備な時間を短くし、敵に狙い撃ちされるのを防ぐためです。早い速度で降下するので、着地時の衝撃が「建物の2階から飛び降りたときと同じ」くらいになってしまうため、「五点接地」という特殊な着地方法の習得が必須となっています。