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「考えているときの顔」がその人を一番表す(のかもしれない)

考える顔

短時間でできる簡単な実験です。鏡の前で、できるかぎり面白い、あるいはだらしのない顔をしながら、これまでの10年間の振り返りと、今後10年間の予想とをしてみてください。おそらく、10秒も経たないうちに普通の顔に戻ってしまうはずです。人は、頭を使って何かを考えている間は、しまりのあるキリッとした顔になってしまうようです。

顔の筋肉と習慣

顔の表情は、骨をベースにしてはいるものの、主に筋肉で形作られるので、鍛えて発達させることも、サボって緩めることも出来ます。つまり、普段良くする顔がその人の表情を形作ります。いつもキリッとした顔をしている人はなにか考えたり悩んだりしている時間の多い人でしょうし、いつも緩んだ顔をしている人は悩みがなかったり考えることがあまり好きではなかったりする可能性が高いのです。筋肉が柔軟で、成長段階にある子どもの場合に当てはまるかどうかはわかりませんが、年齢を重ねるにつれてこれらの傾向は顕著になるように感じています。

見た目とは

一般に、「人は見た目ではない」のは確かですが、「見た目で(ある程度は)人がわかる」のも事実です。ここでいう「見た目」とは、ファッションセンスやスタイル、顔の美醜などを指しているのではありません。何気ないときの表情や目の配り方などから総合的に感じられる雰囲気のことです。ただし、「見た目で人がわかる」のには前提があり、その精度は自分の年齢以下であると高くなり、自分の年齢を超えると低くなるような気がしています。これは、人と接する経験やそれに伴い形成される偏見がどれくらい蓄積しているかに比例すると想像されるため、必然とも言えます。

笑う顔、考える顔

「人は、笑っている時の顔が一番魅力的である」という言説もよく耳にしますが、これに「人は、考えているときの顔が一番本質的である」を加えてもよいのではないでしょうか。ヘラヘラと笑ってばかりいるのも、悩んだり考えたりしてばかりいるのも良くない気がしますので、その両方をバランスよくしていると、「より良い見た目」になっていくのではないか、と思います。

記事タイトル「考えているときの顔」がその人を一番表す(のかもしれない)
掲載日2024年4月6日
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