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想像力の鍛え方

想像力とは

想像力とは、想像する力やはたらきのこと、とされています。また、想像力は「過去の出来事などを再生するもの」と「全く新しいイメージを想像するもの」とに大別されます。普段、会話の中で「想像力がすごい」などと言う場合は、後者の「全く新しいイメージを想像するもの」を指すことが多いように思います。

「全く新しいイメージ」とはいっても、そのほとんどは既存の物事の新しい組み合わせです。想像とは、組み合わせを変えることだといってもよいかもしれません。

想像力の求められる場面

想像力はいろいろな場面で求められます。「社会人の想像力」というと、新しい企画や施策、問題解決のためのアイデア創出などが頭に浮かびます。突飛で効果的なアイデアを次々と繰り出す上司や同僚を見て、羨ましく思ったことがある方も少なくないはずです。

身近なところでは、他人と円滑にコミュニケーションするのに想像力は不可欠です。人はだれでも、自分の考えていることや気持ちをすべて表現するわけでも、できるわけでもありません。会話やメッセージのやり取りで、足りない情報を補うには想像力が必要です。

想像力のあるひと、ないひと

想像力がある人は「仕事のできる人」と認知されることが多いです。効率よく仕事ができる、周囲に気が遣える、予想外の事態にも対応できるなど、大人として求められるスキルと関係があるように思われます。

一方、想像力のない人は「仕事のできない人」と認知されてしまうことがあります。頑固である、言われたことしかやらない、経験則を重視しすぎるなど、「あの人とは仕事をしたくないなあ」と思われる人の特徴と関係がありそうです。

想像力の鍛え方

想像力はないよりもあるほうが良い事が多いようです。さて、想像力はどのようにして鍛えればよいのでしょうか。「考えるネコ、想像するイヌ」では、次の3つの方法を提案します。

方法1:インプットを増やす

情報が少ない状態では、想像できるものも少なくなってしまいます。たとえば、想像するのに2つの情報を掛け合わせるとして、10個の情報だと10✕10で100通りですが、12個の情報では12✕12で144通りです。わずか2個の情報が増えるだけで、ほぼ倍のパターンの想像をすることができるのです。全く情報のない状態からは想像することはできません。インプットを増やし、知識を蓄えることは、想像力アップに必須の取り組みです。

インプットを増やすには、本を読む、接する人を変える、環境を変える、新しいことに挑戦する、などの方法があります。いずれも、少しだけ心理的ハードルの高い方法ですが、短期間ですぐに効果が得られる方法なので、頑張ってみる価値はあると思います。

方法2:視座を変える

「視座」とは、ものごとを認識するときの立場のことです。視座を変えることは、想像力向上のための簡単な方法です。道徳の時間などに学ぶ「相手の気持ちになって考えましょう」も、視座の変更のひとつといえます。モノを売りたいのなら買い手の立場になって考える、リサイクルしやすい製品を作りたいのであれば廃棄する状況から考える、など、視座を変えるだけでうまくいくことがたくさんありそうです。

方法3:仮説するクセをつける

インプットが増えて、視点を変えられるようになったら、「仮説するクセ」をつけましょう。仮説をつくるのは難しいことではありません。「自分だったらこうするのに」とか「これとこれを組み合わせると面白いかも」と、テレビやスマホを見ながらでもできるトレーニングです。仮説するクセがつくと、想像が必要な場面で「なにも出てこない」という状況になりにくい思考回路が出来上がります。

記事タイトル想像力の鍛え方
掲載日2023年6月3日
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