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大学進学について考える

大学進学について考える
前提となる事実
2022年の大学進学率は、56.6%で過去最高となりました。

大学進学は必須である

最終学歴が高いほど賃金も増える

大学に進学することで、卒業後の初任給だけでなく生涯年収も大きく増えます。統計によると、2021年の初任給は大学卒で約22.5万円、高校卒では約17.9万円と算出されています(参考01)。また、大卒の平均年収は431万円とされていて、高卒のそれと比較すると132%に及びます(参考02)。さらに生涯年収となると、従業員数1,000人以上の企業に就職し定年まで勤めた高卒男性の生涯賃金合計は、2.6億円であるのに対して、大卒男性ならば3.3億円と7,000万円近い差が生じます(参考03)。7,000万円の差は、大学進学の費用を差し引いても余りある金額です。

職業選択の幅が広がる

進路を選択する際に重視されるのは、賃金だけではありません。しかし、希望する就職先において大学卒業以上が雇用の条件であった場合、いかに熱意や信念があっても、高卒では応募さえできません。2022年度における大学卒と高校卒の求人数は、それぞれ70.7万(参考04)と40.1万(参考05)です。単純に、大学を卒業するだけで就職先の選択肢は1.75倍に増えるのです。

勉強に最適な時期

人間には能力がピークを迎える年齢があることが、研究により分かっています。顔認識能力のピークは32歳頃、集中力のピークは43歳頃とされています。通常、大学進学時の年齢である18歳では「総合的な情報処理能力と記憶力」がピークを迎えます(参考06)。この時期を学習以外に費やすのは、人生において損失といえます。

進路や目標を熟考できる猶予期間として

大学生活では自由な時間が得られます。学業やサークル活動、アルバイトなど、何に注力するにせよ、その中で「自分で考え、決断できる」ゆとりがあることは大学生の特権です。また、高校生よりも長い就職活動期間を通して、自分なりの道を模索することもできます。ゆえに、具体的な目標を持って進学する人は言わずもがな、将来の展望が見出せていない人こそ大学に進むべきです。

大学進学は必須ではない

大卒でなくても就職はできる

高卒者の就職率は、コロナ禍を含んだ2019〜2022年の5年間でも、99%以上を維持しています(参考01)。対して、大卒者の就職率は同じ期間で95.8%〜98%とばらつきがあることから(参考02)、高卒者の方が景気に左右されずに、安定して仕事が得られています。さらに、納得できる就職先に出合える割合は、学歴によって左右されません。2019年3月卒業者の就職後3年以内の離職率は、高校卒が36.9%、大学卒が31.2%でした(参考03)。高卒の離職率が5%ほど高いですが、大学生が高校生よりも格段に長い期間を就職活動に費やしている点をふまえると、それぞれの離職率に大きな差は無いと言えます。

進学は学費の負担が大きい

2020年における私立の授業料平均は年間約92万円とされており(参考04)、国立でも年間約53万円が必要です(参考05)。利子のない奨学金制度もありますが、それでも事実上の借金と同じです。例えば、一人暮らしが必要な遠方の国公立大学に進学した場合、入学後4年間、月々51,000円を貸与されますが、その総額およそ250万円は、卒業後に毎月13,600円ずつ15年かけて返還していくことが条件です(参考06)。

学歴と幸福度は比例しない

2018年に国内の2万人を対象に行われたアンケート調査から、「幸福度」を高めるためには、学歴や所得よりも「自己決定」が重要であることが分かりました(参考07)。自らの意志で決めたことに対しては、目標へのモチベーションを高く維持でき、成果についても達成感や自信を得られることから幸福度が高まるとされています。18歳からの数年間は、人生で最も「記憶力が高い」期間です(参考08)。10代での主体的な目標設定は簡単ではありません。しかし、自分の将来について方向性が見えているなら、周囲に合わせるだけの大学進学ではなく、必要なスキルを学びながら実践的な経験を積むことも有意義で、かつ人生の充実につながっていきます。

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