針のない注射
問題
子どもだけでなく、大人でも「注射」は嫌なものです。そもそも体調が良くないときに登場することが多いですし、たとえ体調が良くても、あの刺す時の痛みや薬液が注入される時の痛みはできれば避けたいですね。近年、針を使わない注射の研究が進んでいますが、その仕組はどのようなものでしょうか?
ヒント
- 「極細の針」ではありません
- 薬液は膜に封入して、湿布のように貼り付けて使います
- 「ロケット」や「ジェット機」、「尿管結石」がキーワードです
答え
「衝撃波」を使って、薬液を皮下に届ける仕組みが研究されています。薬液を薄膜に閉じ込め皮膚に貼り、そこに電流を流すことで膜を瞬時に破壊します。その際生じる衝撃波で薬液を注入する、という仕組みのようです。短期間で複数回のワクチンが必要な乳幼児や、糖尿病患者のように自分で注射をしなければいけない方が最初のターゲットになりそうです。数年以内の実用化にむけて研究が進められています。