美味しくないイカ
問題
「アンモニア」は、多くの生物にとって有害です。しかし、タンパク質を代謝する過程で生成してしまうため、人間は尿として、鳥や爬虫類などは尿酸にして排出しています。しかし、深い海の中にいる大型のイカには、体内にアンモニアを溜め込んでいることがあります。このため、このようなイカはえぐ味が強く、食用にするにはアンモニア臭を除去するなどひと手間が必要なのです。さて、大型のイカが体内にアンモニアを溜め込むのはなんのためでしょうか?
ヒント
- アンモニアはイカにとっても有害なので、塩化アンモニウムの形で筋肉内に蓄えています
- ダイオウイカの中には体重が100kgを超えるものもあります
- アンモニアの沸点は-33.4度です
答え
イカの体はほとんどが筋肉でできています。筋肉は重いため、水には浮きません。大型のイカは、水中でうまく浮いているために、アンモニアを利用していると考えられています。