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続・いい質問

小規模でも「共感」は大事

前回の『いい質問』では、オーディエンスが数十人以上、ときには100〜200人規模のケースについて述べました。今回は、それよりも小規模の講座などでの「いい質問」について考えます。ここでもやはり「共感を得る質問」が、いい質問であることに変わりはありません。

展開を促す

小規模になると、スピーカーとの距離が縮まります。そのような場面では、次に話す内容につながる布石や呼び水のような質問が、スピーカーには喜ばれます。ニュース解説番組などでは、おそらく台本に組み込まれている「展開を促す」質問です。全体の流れをスムーズにし、イベントの充実度を高めてくれるので、スピーカーにとってだけでなく、聴者や主催者にとってもありがたい「いい質問」です。

掘り下げる

それとは別に、ちょっとだけ深掘りした質問もスピーカーには嬉しいはずです。スピーカーはオーディエンス全体の理解度や満足度を考慮し、話す内容の粒度を調整しています。そのため、自身が本当に興味のある少々マニアックな内容は泣く泣く割愛しがちです。だからこそ、本当は話したくてうずうずしている内容を引き出してくれる質問には、内心ガッツポーズを決めているはずです。

角度を変える

もう一つ、話者、聴者、主催者のどの立場にとっても「いい質問」として、角度の違う問いがあります。「ななめ上を行っている」という表現もありますが、テーマからは少しも逸れていないのに、新鮮な視点を感じる質問はイベント全体の質を上げてくれます。もしスピーカーがその場ではベストの回答を出せなかったとしても、自身の成長や新たな発見につながるため、むしろ歓迎されるのです。

にかく、まずは「聴く」

最後に、上記のいずれの場合も「まずは、スピーカーの話に沿う」ことが前提条件です。小規模になっても「よし、自分が裏回し(展開を促すステルス司会者)をしてやろう」とか、「ちょっとエッジの効いた質問をしてやろう」といった気持ちが先に立ってはいけません。とにかく、その場で話されることをしっかり聴き、気になったことを尋ねる。その素直さとシンプルさが肝要なのです。

記事タイトル続・いい質問
掲載日2026年9月5日
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