真球に近いもの
問題
身の回りには、ボールやビー玉など、球の形をしたものはたくさんあります。ただし、球には必ずと行ってよいほど「ゆがみ」があります。
ほぼ球の形をしたものについて、最長の半径をR、最短の半径をrとしたとき、rをRで割ったものを「真球率」と呼びます。真球率が1に近いほど、ゆがみのない球なのです。
自然界にあるものの中で、もっとも真球に近いもの(真球率が1に近いもの)は何でしょうか?
ヒント
- 人工物は除きます
- 水の中にはありません
- 誰でも知っているものです
答え
「太陽」がもっとも真球に近い自然物のひとつです。太陽が直径1メートルだとすると、最も膨らんでいる部分と最もへこんでいる部分の高低差は約17マイクロメートル(真球率は0.999983)だそうです。なお、人工物では単結晶シリコンをつかった新しいキログラム原器が、もっとも真球に近いものだといえそうです。こちらは直径94mmで50ナノメートルの誤差なので、直径が0.94メートル(ほぼ1メートル)では0.5マイクロメートル(真球率は0.999995)と、さらに真球に近いといえます。