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形にしてみよう!

イケおじではないけれど

「名建築で昼食を」というドラマが好きで観ていました。カフェの開業を夢見てインテリアの研究をしていた、20代のOL春野藤(はるのふじ)は、レトロで可愛い建築をSNS上で紹介していた、植草千明(うえくさちあき)にコンタクトを取って知り合います。快く一緒に建築を見に行くことを承諾してくれた植草は、実際に会ってみると50代のおじさんでした。「千明」という名前から、てっきり女性だと思い込んでいた春野にとっては想定外。自ら「建築の弟子にしてください」と頼みこんだ経緯もあって気まずかったのですが、「女性だと勘違いしていたので、すみません」と謝って帰ろうとします。ところが、植草の建築模型士としての知識や建築への愛情、飄々とした人柄にほだされて、結局のところ名建築巡りを共にする弟子となっていくのでした。

建築リアリティショー

「名建築で昼食を」はドラマ仕立てにはしているものの、名建築とそこで食べられるランチの紹介が大半を占める作品です。建築に対するヒロインのリアクションについては、台本がありつつも自由度が高いようで、春野を演じる池田エライザさんの素の雰囲気と感想が、私の目には好もしく映りました。女優さんですから素っぽい演技なのかも知れませんが、役どころとして専門家の立場にある植草(田口トモロヲさん)が建築を紹介する様子と比べると、春野のリアクションはアドリブに近いものに見えました。ちなみに田口さんが建築の解説に入ると、植草という役柄より「プロジェクトX」のナレーションみたいになってしまうところも、個人的にはツボでした。

立体にしてみること

建築模型士という仕事はあまりメジャーではありません。とくに昨今では、CADと呼ばれる設計図から3Dグラフィックを書き起こせるソフトもあるので、実際に建築模型を作る機会は減っていると、ドラマの中でも触れられていました。それでも、大きなプロジェクトになると模型を作っているのを目にします。自動車のデザインでもそうですが、立体模型を作ると、素人にとってイメージが分かりやすくなるだけでなく、クリエイター(玄人)にとっても自身が作りたかったものとの細かな差異が見えてきて、そこから修正をかけるなどして、より良いモノづくりができるようです。3Dグラフィックがあれば充分こと足りそうな気もするのに、興味深いですね。

アウトプットの重要性

やってみる大切さについては以前も取り上げました(理論と実践)。やってみる=トライすることの例として、形にしてみることが挙げられます。建築は規模が大きいので、とにかく「建ててみる」ことは現実的ではありませんが、模型として「形に起こす」ことで見えてくるものがあります。思考も、頭の中で巡らせるだけでなく一度アウトプットして形にすることが重要です。頭の中にあるものをビジュアルで表現できたり、音楽に変換できたりする人もいますが、どんな人でもチャレンジできて比較的人に伝わるものにできるのは、やはり言葉にすることです。自らの思考を披露する場面は、それほど多くないかも知れません。けれども、いざ必要な場面でそれを行うためには、日頃からアウトプットする機会を増やしておくことが望ましいです。思考というと大袈裟に聞こえますが、自分がインプットした情報を、頭の中で整理してアウトプットするだけで良いのです。例えば、読んだ本の内容を短い文章でまとめてみる(要約する)などが、お手軽でおすすめの方法です。

記事タイトル形にしてみよう!
掲載日2024年3月2日
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